みかんの森

日記のようなメモのようなもの

真昼に、

こんにちは、土曜日。

朝家を出るためにドアを開けるともう冬の朝の匂いがする季節、昨日は道長が望月の和歌詠んでから丁度千年。旧暦の10月16日、満月。

 

この時期は空気が澄んでいるから、とても綺麗で、雲に隠れてしまってもその居所が分かるほどだった。昔はまだ月が近かったというし、今ほど明かりもないし、さぞ大きくて綺麗だったんだろうと思いを馳せてみたり。

 

予定があったのでふらりと県境の川のそばの駅に降りて、時間があったのでふらりと純喫茶にくる。

 

外の空気はひんやりしていて、中とは一線を画す。

冷え性な私はもう外に出たくないと思う。

マフラーは必須だ。

 

カフェオレとチョコタルトを頼んで、新しく買った小説を読む。

これほど落ち着くことはないしやっぱりこの時間が幸せだと思う。

 

ほろ苦いカフェオレに、シロップを足して飲む。甘党としてはこれくらいがほろ苦いなのである。チョコタルトの甘さとよく合うのは、なるほど計算されているからであろうか。

 

立地のせいか時間のせいか、割と混んでいるので店内のオルゴールBGMに伴奏のように食器を洗う音が聞こえるのが心地いい。そんな昼間。